ゴールドマン・サックスのレポートによると、インドは財政引き締め段階の終わりに近づいている可能性があり、年末までに追加利下げが行われる可能性が高いという。最近のGSTの簡素化や規制緩和の兆しと並んで、こうした動きは信用需要の着実な復活を後押しすると予想されているとANIが同社の言葉を引用して報じた。
同報告書は「年末までに追加の政策金利の引き下げが予想されるほか、最近のGST簡素化は財政再建のピークが過ぎたことを示唆している。これと国内の規制緩和が信用需要の緩やかな回復を促進すると予想している」と付け加えた。
ゴールドマン・サックスは、インド準備銀行の最近の政策措置により、供給側の信用状況は緩和されるだろうが、融資の増加規模はより広範な経済需要に左右されると指摘した。
RBIの金融政策委員会(MPC)は、最新の見直しで政策レポ金利を5.5%に据え置くことを全会一致で決定した。
「インド製品に対する米国の関税(50%)引き上げに加え、インドのITサービスに影響を与えるH-1Bビザの米国入国管理コストの引き上げなど、外部の逆風が引き続きインドの見通しを圧迫している。これらの要因は、マクロ的な不確実性の拡大とともに信用需要を抑制する可能性がある」と報告書は付け加えた。
しかし、良好なモンスーンとGST税率の合理化に支えられ、中央銀行は26年度の成長見通しを上方修正した。
RBIの政策声明は、現在のマクロ経済状況が追加緩和の余地を生み出していると示唆し、当面主要金利を据え置いたにもかかわらず、さらに25ベーシスポイントの利下げの可能性を示唆した。